いよいよタケノコも本格的な収穫時期に突入しつつある。およそ2日おきに掘りに行っているが、最近の温かさにより倍々で量が増えている。特に昨日から本降りの雨だから、次の収穫量はかなり増えると思われる。およそ一日がかりの作業になる。。。
約10日ぶりの投稿である。
最近、CDプレーヤーが気になっている。その一因は、一ヶ月ほど前に修理&チューニングを施したDENON DCD-1500が期待以上に良い音を聴かせてくれたことにある。現在の最新&最高の製品と比べれば見劣りする性能ではあるが、CD黎明期の意欲的な製品であることは間違いない。1980年代、そんな製品がゴロゴロ発売されていたことに改めて気づいたわけだ。
そんな中、気になっていた製品の一つがVICTOR XL-Z711。VICTORの秘密兵器「K2インターフェイス」を初めて搭載したCDプレーヤーである。定価は99,800円。くしくもDCD-1500とほぼ同じである。オークションでしばらく観察してきたが、ジャンクでもそこそこの値段で落札されることが多く人気の程がうかがえる。
そして、意を決して入札を決行し何とか落札することができた。しかし、通電不可、動作確認不可の完全ジャンク。他のウオッチャーも警戒したようで、他に入札者はいなかった。入手前から不安マックス。まあ、それでもチャレンジしてみる価値はある。結果がどうなろうと、修理の幅を広げることに繋がるだろう。もし修理できれば儲けもの!

開梱してまず感じたのはその重量。ずっしりと重く、カタログ値は12kg。ちょっとしたアンプ並みだ。DCD-1500が6kgだから、ちょうど2倍である。もちろん発売時期も異なり、DENONもXL-Z711と同期にはソコソコの物量投入機をリリースしている。CDブームが急速に加熱していったということだろう。
さて、開梱してまず気になったのが筺体の汚れ。埃の付着は当然として、それよりも天板や側板にべっとりとガムテープの残痕が付着している。

これはオークションの写真でも確認できたので、別に文句を言うつもりはない。ガムテープなら無水アルコールで落ちるはずだから、キムワイプに含ませて擦ったらキレイに落ちた。
続いて動作確認。通電不可らしいが、まず電源を入れてみる。確かにフロントパネルのディスプレイもランプも一切点灯しない。表示もないが、操作も一切できない。しかし、内部でカサコソと小さな音がしている。通電はしていて、恐らくドライブが何等か動いているとみられる。
上蓋を開けてみた。かなりの物量投入。DCD-1500とはかなり様が異なる。

オーディオ用パーツもふんだんに使われている。DACチップはBurr BrownのPCM56Pが左右1個ずつ搭載されている。

全体的な印象はかなり整理されていると感じられるが、一部設計不良の応急処置的な部位も見られる。前作のXL-Z701から大幅な設計変更したつけが残っているのではないか。

まあ、大したことではない。
さて表示が点灯しない原因を探る。ネットをググっていたところ「ジャンクオーディオ研究室」さんの記事に同様の症状で修理記録が残されていた。渡りに船である。なにしろXL-Z711はサービスマニュアルが入手できないので、手探り状態の作業になる。こういった情報は本当に助かる。
ジャンクオーディオ研究室さんの場合は、-30V電源用トランジスタの不良であった。そこで同トランジスターを調べてみたのだが、それっぽい電圧が出ていて特に問題は無さそうだ。あちこち触りながら電圧チェックをやっているうち、ふと前面パネルに目をやると何とディスプレイが点灯しているではないか!

もしかして接触不良? しかし、そうとも断言できない。一度電源を切ると再び同様の症状になる。ケーブル類をアチコチ揺すってもディスプレイは点灯しない。第一、ディスプレイだけでなく操作もできない。共通する回路の問題か、それとも制御用のマイコンが正常に立ち上がっていないのか。今のところ判断がつかない。
しかしディスプレイが点灯するとトレイの開閉もできるし、少し明るい兆しが見えて来た。
ひとまずディスプレイの問題は置いといて、ドライブの動作を確認する。こちらも一筋縄ではいかない。まず、CDを挿入してもスピンドルが回転したりしなかったり。うまくCDが回転してもTOCが読めない。オマケにときどきピックアップが勝手にビートを打ったりする。おそらく、フォーカスかトラッキングのサーボに異常があるのだろう。

ピックアップも逝っている可能性が高い。どこから手を付けるか悩みどころだ。
とまあ、不具合てんこ盛りの状況。ディスプレイは点灯したものの、ドライブがダメダメ。これを修理できるか、かなりハードルは高い。とりあえず、参考になりそうな類似製品のサービスマニュアルでも見つけて少しずつ理解を深めるしかなさそうだ。
久々にチャレンジし甲斐のあるテーマだ。焦らずゆっくり、勉強していこうと思う。

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