ようやくウメの花が咲いた。3月も中旬である。通常なら桃の花の時期だ。問題は実が生ってくれるかどうか。寒の戻りもあるようだから、受粉不良、成長不良が心配である。施肥等で挽回できるなら良いのだが。。。


さてさて先日は、LANケーブルの音比べをやった。結果は予想外に大きな違いを感じた次第。もちろん理屈は想像もつかないが、興味を持ったら止まらない。今回はその第2弾として5本のLANケーブルを新規に入手して比較してみた。
LANケーブル一覧2
前回試聴したLANケーブルは含めていないので、必要なら前回の記事を参照していただきたい。この中で、KB-T6L-01BKCKとLD-GPA/WH1は前回使用したものの長さ違い(2m <-> 1m)である。これは長さで音の違いが出るか確かめたかったため。
DSC_0488(表の順番に対応)
1874Aは、この中で唯一の並行ケーブルで、またオーディオ用として販売されている。ただ、BELDEN自身がオーディオ用を謳っているわけではなく、販売店のうたい文句のようである。価格もそれほど高くなく、ハードルはそれほど高くない。

さて、試聴結果と行こう。あまり、詳細な評価はやっていない。全体的な傾向である。

●1874A
  • ぶっとい音、中低域の充実感は他に類がない
  • 逆に高域が少しマスキングされたように聴こえる
  • 個体の問題か、コネクタの爪が上手くロックしない
●KB-T6L-01BLCK
  • 基本的に2mモノと同じ傾向
  • ただし、高域が荒れて聴こえる場合がある(エージング不足かも?)
●LD-GPA/WH1
  • 基本的に2mモノと同じ傾向
  • 中域の厚みを感じる
  • ピアノの音(音像?)が膨らむ
●KB-T6ATS-01BK
  • 柔らかい音、しっとり系
  • ピアノの音が細い、他とは違った音色に聴こえる
  • 音場が若干狭い
●KB-T8-01BL
  • 硬い音(ケーブルも太くて硬い)
  • 高域の抜けが悪い
  • 中域が太い
判り辛いかもしれないが、おおざっぱな傾向である。エージング不足は否定しない。それぞれエージングが進めば、評価も変わってくるだろう。

それと長さの違い。共通する傾向として2mより1mの方がカチッとしたシャープな音と感じられる。両者の差はわずかだが、システム構成と嗜好によって選択が変わってくるだろう。牢主の場合は、2mに軍配を上げたい。適度な音の柔らかさと繊細さがバランスしている。
ひょっとすると、LANケーブルが短いと音が硬くなる原因は他に有るかもしれない。

ということで、牢主のベストチョイスは前回同様KB-T6L-02BLCKとなった。一言で言えば「エモーショナル」。奏者の感情がストレートに伝わってくるような、繊細さとダイナミックさを併せ持っている。
次点は今のところLD-GPA/WH1かなあ。意外かもしれないが、1874Aは性に合わなかった。もちろん、1874A前提でシステムをチューニングすれば印象は違ってくるだろう。


余談だが、好きな映画の一つに「Contact」がある。ジョディ・フォスター主演の、いわゆる宇宙人との遭遇もの。主人公エリーが壮大な宇宙旅行(地球時間では一瞬)の末に異星人と遭遇するが、それを証明する証拠が何もない中で「私は確かにそれを感じたのです。」と証言する場面がある。科学者であるエリーがそう答えるしかない状況が何とも歯がゆく切ない物語である。
話しのスケールは全く違うが、LANケーブルの音の違いも体験して違いを感じることは出来るが、客観的に証明する術がない。少なくとも牢主にはできない。だから、「皆さんも興味をお持ちなら是非体験して」と言う他ない。
いかがだろうか?


梅の花25-1(日が差せば映えるのに。。。)
梅の花25-2(満開までもう少し)