寒さも少し和らいだ成人の日。ただ、日陰には残雪の当地である。
さてJBL 4344のウッドホーン導入に伴うバランス調整だが、先日いったんチャンデバをリセットしてシンプルな設定に戻した。後日、リスニングポジションでの周波数特性も測定し、ほぼほぼフラットなレスポンスに調整した。
(調整前のチャンデバ設定)
しかしである。それが聴いていて快いと感じるか別の話しだ。まずLFとMFのつながりが悪い。クロスオーバー付近の位相チェックのため、トーンジェネレーターで単周波数信号をぶち込む。位相が合っていればまともな音が出るが、ずれていれば音が小さくなったり試聴位置をずらしたときに強弱の変化が耳につく。チャンデバの位相とDELAYを調整品がら追い込んで行く。試聴の結果、やはりMFが逆位相(REV →NOR)の方が繋がりが良いし、音が中央に定位する。
それとMFとHFのクロスオーバーは900Hzだとどうしても塩梅が悪い。気持ちとしてHFのカバーエリアを広げたいが、繋がりを考慮して1000Hzに変更。
(調整後のチャンデバ設定)
SLOPEも聴感で違和感のないものを選ぶ。HFの特性を活かしたいので、MFの高域側とUHFの低域側のSLOPEは48db/octで急峻に落としている。
またHFのレベルもチャンデバで1dbほど上げた替わりに、アンプのボリュームを1ステップ絞っている。
(左上がHFのボリューム)
変更後にいくつか聴きなれた曲を流してみたが、まあまあ聴ける状態に仕上がったと感じている。暫くは、この状態で聴きこんでみるとする。これからも刻々と状態が変化するから調整は続くだろうが、ひとまずの着地点である。
コメント
コメント一覧 (4)
カットオフ周波数はホーンを設計する時に何Hzからロード(ドライバーのダイヤフラムに掛かる空気抵抗による負荷)が掛かるか、一番最初に決めなければならない基本項目です。
◎ロードが掛かるとは、簡単に言いますと、ダイアフラムが振動し、ある周波数からホーン内の空気が負荷としてダイアフラムの振動(動き)に抵抗となり空気を振動させる事を言います。
◎フルサイズのホーンが基本ですが、カットOFF::300Hzで作られたホーンは空気のロード(負荷)が300Hzから掛かり始め徐々に音圧が上昇し、約1.5~2倍の周波数で音圧はMAXになります。この時の音圧はドライバー自体の持っている性能の音圧とほぼ同じになります。
◎ドライバーのダイヤフラムにホーンロードが十分掛からない周波数から使用しますと、エンジンの空ぶかし(無負荷でアクセルを踏む)と同じで、エンジンに悪い影響を与えてしまうのと同様に、ドライバーユニットのエッジやダイヤフラムを傷めたり、ドライバーユニット自体をダメにしてしまいます。
oretaiy
がしました
下記の専門家の考えを参考に、各帯域周波数範囲を設定みましたが、カットアンドトライを試みて最適値を見出してみては如何なものでしょうか。
➀ LF帯域(2235H);~450Hz
② MF帯域(大型ウッドホーン+2445J);450Hz~1000Hz
③ HF帯域(小型ウッドホーン+2450J);1000Hz~9000Hz
④ UHF帯域(2405H);9000Hz~
➀、②については、専門家意見を参考に設定してみました。
③については、 小型ウッドホーンには4WayHF専用750Hzデフラクションホーンが望ましいですが、兎に角②を確認することが先行しますので、HFに当面2425J(カットオフは1200Hzに設定)を使用し、確認されることをご検討してみてはと思います。
大型ホーンの上に乗せられれば2397ホーンを使用することは構わないと思います(難しい)。
(小生現在使用中のHF専用小型ウッドホーンは1インチ750Hzデフラクションホーンで10年前「工房たかはし」(現在ホーン製作していない)で作成して貰ったものに(ホームページの「製作手順公開」の内容が小生の入手)JBL2327スロート変換アダプターを付けて2450Jを接続使用)
小生は貴殿のような大型ウッドホーンが欲しいですか財政的に余裕がないので2122Hで我慢しています。
オーディオ専用部屋もなく、居間で兼用していますので、貴殿のようなオーディオ環境は夢のまた夢です。
それでも飽くなきチャレンジ精神で部屋の環境を少しでも良くしたいと思い、人生(82歳)の最後としてベリンカーのDEQ2496を入手してみようと考えております。
一日も早く普段の日常に戻れるように願って居ります。ご健闘を期待してそれではまた。
oretaiy
がしました
ブログ内容を拝見し、感じたことを記載してみました(2回に分けて送ります)
「HF領域で、低域側のクロスを下げて厚みのある押し出しの強い音を出すことと、質感の良い高域再生」という、相反することを一つのホーンで実現することに奮闘している様に伺えますが、
結論から申し上げますと、前者と後者で別々にホーン使用することが最適と思いますが如何なものでしょうか。
前者については、
2122Hを使わずに、「大型ウッドホーン+2445J」をMF用として使用することで目的達成が容易になると思います。
後者については、
既にご存知のことと思いますが、カットオフ周波数が低いホーンでの高域再生は、ホーン内部で反射が起き、高域再生に乱れが生じ繊細な再生が困難になります。
つまり、この大型ホーンを使ってHF帯域の音を綺麗に出そうとしても、質感の良い音を出すことは困難と思われますので、HF専用小型ウッドホーンを使うことをお勧めいたします。ホーンについて云えば「大は小を兼ねない」のが一般的です。
oretaiy
がしました