今日は朝からソワソワであった。なぜなら、久々のオーディオイベントへの参加である。カミさんと音楽好きの次女を連れての訪問となった。
場所はシアターシステムでお世話になっているダイナミックスカスタマイズさん。「オーディオ試聴会」と銘打ってDYNAUDIOの40周年記念モデル、DIATONE渾身の2WAYシステム DS-4NB70を中心に、Nmodeのアンプでドライブするスタイルだった。
試聴会案内
DYNAUDIOはその名もズバリ「Special Forty」である。3年前に発売され、好評を博したとのこと。いったん製造終了したが、今年になって再販となった。最初の国内入荷は10セットのみ。デモ機を残し、アッという間に完売したらしい。170mmウーファーと28mmツィーターの組み合わせで、エンクロージャーは3年前と異なり無垢材ではなく合板が使用されている。しかし表面仕上げは縦縞の木目が特徴で、グロス塗装が美しい。
DSC_1795(外側がSpecial Forty)
持参したエド・シーランのアルバム「NO.6」から1曲目と2曲目を聴かせてもらう。刺激的な音は皆無だが、出るべき音はちゃんと出ている。低域の量感はこのサイズなりであるが、力感は充分に感じられる。聴き疲れしない音で、リビングでBGM的に音楽を流すには良い選択ではないかと感じた。
続いて、DIATONEの試聴。DYNAUDIOより一回り大きいエンクロージャーになり、またピアノブラックの仕上げが実に美しい。ウーファーは160mmとDYNAUDIOより小振り。ツィーターはエンクロージャーの中で独自のフローティング構造になっており、不要振動の影響を極力排除しているとのことだ。また、両ユニットのコーンにNCV-Rという内部損失の大きい素材を使用し、色付けのないかつユニット間のつながりの良いスピーカーになっているらしい。
出音は実にクリア。一音一音が明確に感じ取れる。DYNAUDIOも素晴らしい再現をしてくれたが、DIATONEは次元が違う。音場の広がり、余韻の長さなど、「スバラシイ!」の一言である。ただ一聴するとDYNAUDIOより低域の量感が減って聴こえる。ただしっかり低域まで出ているのは間違いなく、不要振動が排除された故にそのように聞こえてしまうのだろう。
かと言ってDIATONEが万人に良いかと言えば、そうでもない。実際、次女は「エドシーランの1曲目はDIATONEが良かったけど、2曲目はDYNAUDIOが良かった。」と言っていた。感じ方は人それぞれ、使い方によっても向き不向きがあるのは常だ。
今回はスピーカーが主役だと勝手に思っているが、実はNmodeのアンプが陰の立役者であった。というのもNmodeがFundamental社とコラボして生み出したX-PM3 FTが使用されていたからだ。Fundamental社と言えば、あの鈴木 哲さんが起こした会社。鈴木 哲さんと言えば、我が牢獄のキーデバイスであるMarantz PA02を創った人である。不覚にも、この事実をショップで説明を聴くまで知らなかった。いやいや、意外なところで繋がっていたのである。入店してから1時間ほどであったが、久々に楽しい思いをさせていただいた。
試聴会が終わってちょうど昼時となったため、ショップ近くの味噌ラーメン屋「みそや」に立ち寄った。次女はあまりラーメン好きではないので、入る前は気乗りしない顔をしていた。そんな彼女がスープを飲み干したのにはビックリである。気に入ったようで何より。