もう一つ、この連休中に始めたことがある。それが電子回路シミュレーター「LTspice」。ソフト自体は、もう何年も前から知っていた。本も買ったが、始めるきっかけがなくて書棚に眠っていた。それをやっと先日から使う気になったのである。
きっかけは、もちろんアンプいじり。ベテランなら回路図を見れば(見なくても?)回路がどのように動作するのか、あるいはどのように動作するべきなのか頭の中でイメージできるだろう。しかし、自分のような素人はそうはいかない。だったら、確かめる術を使えばよいということになる。会社の仕事にも、回路だけでなく色んなシミュレーターが浸透している。メリットは理解しているつもりだったが、プライベートでは手つかずだった。それが、この歳になってやっと重い腰を上げたというわけだ。やはり、やる気を起こすきっかけは重要だ。
LTspice-1(PMA-970の初段を模したシミュレーション)
一番の要因は、DENON PMA-970の動作がほとんど理解できなかったこと。回路モデルの作成の手間は必要だが、漫然と回路図を眺めている間に作れそうだと感じた。うまくすれば故障モードも確認できるはずである。
もちろん、シミュレーターにも限界がある。精度だったり、過渡応答だったり、実デバイスの特性などを一致させることは不可能である。しかし、おおよその動作を把握するには充分な機能を持っている。第一、無茶振りしても何も壊れないのが良い。
ということで、ここで表沙汰にしておかないといつの間にかお蔵入りになりそうなので、「LTspiceをマスターします!」宣言をしておく。